007 TV放送吹替収録特別版DVD-BOX 第一期発売!
 

 みなさま、お待たせしました!! 「007 TV放送吹替収録特別版DVD-BOX」第一期が11月14日に発売になりました! 本商品には、荻昌弘さんの「月曜ロードショー」、水野晴郎さんの「水曜ロードショー」、淀川長治さんの「日曜洋画劇場」で放送された、懐かしいTV吹替が収録されています。プレイヤーにディスクを入れて、モニター前に鎮座すれば、TVの洋画劇場をワクワクしながら観ていたあの頃に、たちまちタイムスリップです! 

 さて、発売日ですから、このコーナーでは商品の詳細をご紹介します。まずはBOX。これは丈夫ですよ~、象が乗っても壊れない(嘘)。昨今は高額商品でも、ペナペナのボール紙一枚の箱が多いなか、天下の007ですから、それにふさわしいゴージャスな箱をご用意いたしました。

 厚さ2ミリのがっしりとした硬質ボール紙で作った箱を、黒のマット紙でくるみました。手に持つと、箱の固さがしっかりと指を押し返してきます。

 ジャケットは、世界中でこの商品だけが(今のところ)採用した特別デザイン。イオン・プロ公認のものです。もともと007シリーズのジャケット写真などのアートワークは、イオン・プロで徹底管理されていて、ライセンスを受けた会社が勝手に作ることはできません。

 今回は、50周年を記念して世界共通のBD/DVD用ジャケットとして「Action」と「Empire」の2つのバージョンが作成され、そのうち「Empire」バージョンを採用したのが世界でも本商品だけとなったようです。これを所有できるのは、現時点では日本のユーザーだけです。海外の007ファンは、羨望と嫉妬で地団駄を踏んでいることでしょう(笑)


 レーベルのデザインは、ガンバレルを採用しています。しかも、今回の50周年用の公式アートワークに使われているガンバレルです。実は、これをレーベルデザインに使用しているのも、世界中で本商品だけなんです。海外の007ファンは、羨望と嫉妬で…(以下略)

 

 そして、一部で物議をかもしだすであろうブックレット! まずは、TV放送用吹替でショーン・コネリーの声を担当した、若山弦蔵さんのインタビュー。当サイトでも一部を紹介しておりますが、ブックレットではノーカット、当サイトの数倍の分量です。現在の吹替業界、吹替版の現状について、かなり厳しいご意見をいただきました。

 吹替制作業界に身を置く人(声優さんも含めて)は、恐ろしくて読めないという噂もありますが、だからこそ読んでいただきたい! 吹替というものを真剣に考え、その世界に身を置いて全力を投じてきた若山さんだからこその言葉="愛のムチ"に他なりません。もちろん、一般の方にとっても、昔のTV放送吹替と、現在の吹替の違いを知るための、非常に良いガイダンスになっております。「現在の吹替版は、スーパーインポーズ(字幕)」という、氏の真意とは?!

 

 後半は、今回収録の6作品・TV吹替版8バージョンの吹替演出をされた、加藤敏さんと佐藤敏夫さんのノーカット・インタビューです。当サイトで紹介したのは、ほんのさわりだけで、こちらもブックレットで7ページを占める、とんでもない分量です。しかも字が小さい! 老眼の方、すみません!! 付属でルーペを付けておくべきだったかも。

 TV吹替の創世記から、007のTV吹替制作の細かいエピソードなどが満載です。一般的に、声優さんのインタビューは多くの媒体で取り上げられますが、吹替演出はなかなかスポットが当たらないので、そういった意味でも大変貴重なインタビューになっています。

 そして、「TV放送用吹替」は、ソフト用に制作される吹替とは成り立ちから全くことなる<別のもの>という認識が深まります。

 不況にあえぐ厳しい時代ですが、このDVDで楽しかったあの頃を思い出して、ノスタルジーにひたっていただければ嬉しいです。

 日々の生活でお疲れのみなさんにとって、この商品が一服の清涼剤、明日への活力になることが、我々制作スタッフの心からの願いです。

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