第三回全編が吹替で観れる!"吹替完声版"とは?
 

 さて、前回で解説いたしました「最長・最良」の吹替版は、放送枠に合わせてカットされた部分が存在し、本編のすべてを吹替で鑑賞できるわけではありません。カットされた箇所は、自動的に英語になり、日本語字幕が表示されます。前回のおさらいも兼ねますが、図で表すと以下のようになります。

 まあしかし、吹替を最大のウリにしている商品ですので、本編の最初から最後までを吹替で楽しんでいただける機能も追加しました。それが"TV放送吹替完声版"です(命名者は20世紀 フォックス ホーム エンターテイメントさん)。TV放送の際にカットされた部分は、2006年にDVD用に制作された新録吹替で埋めてしまうという無謀な試み(笑)。こちらも図で表してみます。

 新録吹替でもコネリー、ムーアはTV吹替と同じくそれぞれ若山弦蔵氏、広川太一郎氏が声を担当しています。最初にTV放送用の吹替収録からは数十年の年月は経ているため、多少声質は変わっていますが、なにせ当人ですから、違和感は最小限に抑えられます。(まあ、脇役のほとんどは別の声優さんになりますけどね。しかもダルトン以降は、ボンドの声優さんも変わりますが…(汗))

 今回のポイントは、TV吹替版のみの音声と、"TV放送吹替完声版"の両方を収録していることでしょう。途中で声質が変わるのが嫌という方もいますし、いきなり英語に切り替わるのが嫌という方もいます。ですので、好みに合わせて、お好きなほうを楽しんでいただける仕様にしてみました。

 また、今回は英語音声も収録されています。英語+字幕で鑑賞して、吹替版との違いを確認することもできます。日本語字幕を表示したまま、吹替版で鑑賞して、字幕と吹替のニュアンスの違いを確認する、というちょっと変わった楽しみ方もできますよ(笑)

 
ページトップへ